ブルーノ・タウト

ドイツの建築家。 ケーニヒスベルクにて誕生。生地の建築学校を終え, T.フィッシャーに師事,ベルリンに設計事務所を開設。 13年のライプチヒ国際建築博覧会で「鉄記念館」,14年ケルンのドイツ工作連盟展で設計した「ガラスの家」よって一躍有名となり,マクデブルク市の建築土木課長となり色彩建築を試みて注目された。 24年ベルリンに帰り,1万 2000戸にのぼる集合住宅であるジードルングを設計した。ベルリンのシャルロッテンブルク工科大学教授。 表現主義の代表とされる。

昭和8年シベリアを経て来日,日本の建築と美術に深い理解を示し、仙台,高崎などで工芸を指導した。日本での建築に熱海の旧日向別邸,麻布の大倉邸がある。ほか,『ニッポン』 (34) ,『日本文化私観』 (36) など日本に関する著作も多く,京都の桂離宮に近代建築に通じる美があることを説いて,日本の建築家に大きな影響を与えた。 36年トルコのイスタンブール芸術大学教授となり離日した。