3+1の恩恵

後、日向別邸は様々な恩恵で維持保存されてきた。熱海ブルーノ・タウト連盟はこれを「3+1の恩恵」と称し広報活動をしてきました。
その恩恵の第一は、熱海にタウト唯一の建築遺産を残してくれたこと。
第二は、日本カーバイド工業により保養所として52年間極めて良好に保存してくれたこと。
第三は、2001年での寸前時、東京在住の篤志家により資金提供がなされ、2004年に熱海市が所有、2006年重要文化財に指定され公開してくれたこと。+1(第四)は、今回漏水、耐震などから2019年5月~2021年9月にかけ3億円の改修工事が挙行され、熱海伊豆山の土石流災害という事態を乗り越え再公開されることです。

 

熱海伊豆山土石流災害と再公開

令和4年4月再公開へ工事は順調に進んだのだが、2021年(令和3年)7月3日午前10時半、熱海市伊豆山地区の逢初川で発生した大規模な土砂災害が発生。災害関連死1名を含む28名が死亡した。最多時は約580人が避難し、建物136棟が被害を受けた。被害が拡大した原因は上流山間部の違法盛土の崩壊と、国や自治体のずさんな盛土規制と大量の違法盛土がその後の調査で判明した。まさここれを切っ掛けにこうした状況が全国的に存在していることが明らかになり、盛土規制の大幅強化へと発展した。
この影響で三年間工事j、三億円の費用をかけて完成した旧日向家熱海別邸の再公開は令和4年8月27日(土)となった。

8月27日 点灯した105個の照明器具と共に再公開された

令和3年7月3日土石流の様子