大湯間歇泉 湯前神社 少彦名命

大湯間欠泉
大湯間歇泉は、昼夜で6回自噴して湯と蒸気を交互に激しい勢いで吹き出し、地面が揺れるようであったといわれています。ですが明治中頃から次第にその湧出量は減少し、1923年(大正12年)9月1日の関東大震災の時、一瞬息を吹き返しましたがそれを最後に完全に止まってしまいました。
湯前神社
中世の禅僧・中巌円月 (ちゅうがんえんげつ)の漢詩の一節には「夜半に夢から覚めると琅琅(ろうろう)と響いてくる、それこそは岩根から熱湯の湧き出づる音、たくさんの筧(かけい)で伝え分けた湯から立ち上る湯煙が家屋を取り巻き、家々に浴室を備え、客が房室を借りて宿っている」と述べられています。現在、市では湧出する温泉に感謝し、泉脈が絶えないようにと春と秋に例大祭を開催し、湯汲道中パレードなどの行事がおくゆかしく行われています。
少彦名命
少彦名命もまた全国に祀られています。玉造温泉、道後温泉、箱根の元湯温泉の発見者、温泉の神として人気です。この神様は小さく、腕白で、間違って天より地上に現れ、多くの施しをしている途中にひょんなことから戻ってしまうという突拍子もない神様ですが、大国主神と行動を共にし、国づくりをし、健康、医療、産業、商売などの神格を有しています。