将軍への温泉献上 御汲湯と熱海温泉

将軍への献上を機に、江戸の四日市川岸通りに熱海温泉出張所をつくり湯そのものを売り出した。今でいう「宅配温泉」、「ゆっくり温泉に入りたいが出かける暇はない」という江戸っ子の人気を呼んだ。 12の効能を持ち、1日中入っても百五十文で、家への小売りもし、料亭では年中無休で営業するほどであったという。